面接と試験
書類選考を通ると次のステップは応募先での試験となる。
面接だけの企業もあるが、同時に筆記試験を行う企業もある。筆記試験はあくまで面接をフォローする位置づけだが、能力を試されることには違いはない。出来る限り対策をしておこう。試験に向かう前に、書類が通った段階で企業から筆記試験の有無について連絡があるかと思うが、日時のみで特に無い場合はどのような試験があるか質問しても特に問題はない。転職活動で最大の山場は面接である。人間性からスキルまで全てを短い時間で判断される。キャリアに自信があるからとは言え、何も対策をせずに向かうことはやめた方が良い。応募前と書類作成の際に収集した情報を元にしっかりと準備をしてから臨むのが好ましい。
筆記試験
- ・専門知識試験
- 応募した職種で必要な知識の試験。同職種に応募したのであれば、今までの知識を整理しておくことで対策となる。
- ・一般常識試験
- これは積み重ねが無いと分からないことが多い。2,3日で覚えろと言われて覚えられるものではないが、直近の時事問題くらいは確認しておいたほうが良い。
- ・適正試験
- 学習力、判断力など基礎能力を試される。公務員試験の問題集の文章理解問題・数的推理問題などを解くのが対策とつながるだろう。
- ・作文試験
- 表現力や論理性など多くのことが分かる試験。誤字や脱字に注意する。課題は業種や職種に関係したことが多く、今までのキャリアに結び付けると書きやすい。
面接時の服装
服装や髪型は第1印象を決定する大きな要因の1つになる。第1印象で採否の判断を下す担当者もいる。清潔感、明るい印象を与えるように気をつけよう。
- ・ひげは当然剃る
- ・スーツは折り目のついたものを
- ・ネクタイはシンプルなものにする
- ・Yシャツはアイロンのかかったものを
- ・靴は磨いておく
- ・化粧は派手になりすぎないようにく
面接時のマナー
- ・入退室のあいさつ
- ・質問には簡潔に分かりやすく回答
- ・ハキハキした口調
- ・姿勢に注意
- ・視線は面接官へ向ける
- ・正しい敬語
面接の流れ
- 1. 訪問・待合
- 待機室で雑誌を読む、喫煙するなどの行動は避ける。応募先のパンフレットを渡されたらそれを呼んでおとなしく待つようにする。
- 2. 入室
- ノックをしてから入室する。自分の名前を名乗り、相手に促されてから着席する。
- 3. 質疑応答
-
質問にはハキハキした口調で答える。実体験などを含め、具体的に話すとよい。
面接の最後にはこちらから質問できることが多い。ここでは賃金などに関する質問はしないこと。賃金の交渉は相手から具体的に提案があってから始める。
- 4. 退室
- 面接の機会をもらえた事について、感謝を伝え、合否の連絡が来る時期を明確にしておくこと。
面接でよくある質問
- ・「なぜ当社に応募されたのですか?」
- 「今まで経験を生かして・・・」ではなく、何故その会社・職種を選んだのかを具体的に、転職・退職理由と矛盾しないように答えるようにする。
- ・「今までにどのような仕事をされてきましたか?」
- 今までの業務・実績、それにより得た知識・評価を簡潔に答える。関わったプロジェクトの規模などを織り込むとよい。
- ・「自己PRをしてください。」
-
選考に当たって、自分の強みになるのであればなんでもどんな事でもかまわない。ただし、それをどう業務に活かせるのかにつなげるようにすること。
- ・「何か不明な点はございますか?」
- 必ずある質問。「特にありません」では、意欲を疑われる場合もあるのでいくつか質問を用意してから面接に臨むようにする。
例)
- 中途採用の方はどれくらいいらっしゃいますか?
- 職場の平均年齢はどれくらいでしょうか?
- 御社では今後どのような事業展開を考えているのですか?
- 面接終了後に職場の見学をさせてもらっても良いですか?